注目の「ハラル認証」って何?メリットと取得方法を徹底解説!

注目の「ハラル認証」って何?メリットと取得方法を徹底解説!

最近よく耳にする「ハラル認証」。マレーシアやインドネシアなどからイスラム教徒(ムスリム)の訪日客が増加するのに伴い、ハラル認証が注目を集めています。今回はハラル認証とはどんなものなのか、その取得方法や取得するメリットについて解説します。


ハラル認証って何?

ハラルとはイスラムの教えで「許されている」という意味です。神の教えに従って生活するイスラム教徒には禁じられているものがあります。例えば豚肉やアルコールが禁じられているのは有名です。もし知らないうちに豚肉や豚肉由来の商品を口にしてしまったら、神の教えに背いてしまうことになります。たとえ豚肉を使っていない料理でも豚肉の油脂を使っているかもしれません。また豚以外の肉であっても、教えに則った加工方法でなければハラルとはみなされません。そのため食品を一目みただけでは、ハラルなのかそうでないのかを判断するのは難しいでしょう。

誤って禁じられたものを口にしないために、イスラムが認定する適正な方法で処理・加工・運搬された食品であることを第三者機関が証明するためにハラル認証制度が存在します。ハラル認証を取得した食品であれば、イスラム教徒も安心して口にすることができるのです。ハラル認証の対象となるのは食品メーカーに限らず、それを販売する小売店、レストラン、ホテル・旅館なども該当します。また食品だけでなく化粧品、薬品、金融、物流などもハラル認証の対象になっています。


ハラル認証を取得するメリットは?

マレーシアやインドネシアなど東南アジアを中心に日本を訪れるイスラム教徒の数が増加しています。2020年の東京オリンピックに向けて、ムスリムのインバウンドは今後ますます増えていくことも予想されるでしょう。しかしハラル認証を受けているレストランや宿泊施設などはまだまだ少ないのが実状です。

そんな中、もしハラル認証を取得すれば大きな効果が期待できるでしょう。日本ではあまりなじみのないイスラム教ですが、イスラム教徒の数は世界で16億人ともいわれており、そのマーケットはとても大きいものです。ハラル認証を取得することで、イスラム教徒の人が安心して利用できる店になります。そのためハラル認証を受けた店であることをネットや入り口の看板でアピールすれば、イスラム系の訪日客への訴求効果は大きいでしょう。その結果、イスラム系の客を取り込んでの集客効果も期待できるのです。まだ認証取得が少ない分野や地域であれば話題性も高く、マスコミなどに取り上げられるPR効果も期待できます。


ハラル認証取得のための審査内容は?

ハラル認証を取得するのはそれほど簡単ではありません。原材料はもちろんですが、流通や製造、保管の過程や設備にいたるまでが審査対象となります。許された食材であっても豚肉と一緒に輸送や保管をしてはなりませんし、豚肉を調理した器具で調理することも許されません。

例えばレストランであれば調理する人は原則としてイスラム教徒でなければならず、作業中は祈りを捧げるなどの細かいルールも決められているのです。ハラル認証を受けた食材を使用するのはもちろんですが、それ以外にも専門のムスリムシェフや専用の厨房を用意するなどの対応をしなければならず、コスト面での負担は決して小さくありません。

またホテルであれば礼拝場所の設置、礼拝時間のお知らせ、礼拝グッズの貸出しなどの対応も必要になります。そのためハラル認証取得のハードルは決して低いとはいえませんので、取得を検討する際には覚えておきましょう。


ハラル認証はどうやって取得するの?

日本でハラル認証を取得するにはどうしたらよいのでしょうか?ハラル認証を取得するためには、認証団体の審査を受けて基準をクリアすることが必要です。日本国内にも複数のハラル認証団体がありますが、認証のための規格は統一されておらず、費用も認証団体によって違っています。そのため事前に複数の団体に相談してから、審査を受ける団体を決めるのがよいでしょう。

東南アジアの国々を中心に、国によっては商品を輸出する場合に、その国の公認を受けた団体の認証が必要なこともあります。審査には書類審査の他に現地審査があり、例えば飲食店であれば使用する食材、調味料、加工食品の原料、厨房施設、調理器具や仕入れ先の書類なども専門家が審査します。

また保管の状態やマネジメントの体制なども審査の対象です。ハラル認証は一度審査基準をクリアして取得すれば半永久的に認められるわけではありません。認証には有効期間があるため毎年の更新が必要で、更新の際も審査が行われます。


ムスリムフレンドリー対応で集客する方法も

イスラム系の訪日外国人が増える中、ハラル認証を取得すれば大きな集客効果が期待できます。しかしハラル認証を取得するためには、そのための体制づくりやコスト負担が必要になるため、慎重に検討することが重要です。

またハラル認証までは取得しなくても、「ムスリムフレンドリー」対応をすることでイスラム系の訪日客の集客を図ることもできます。ムスリムフレンドリーとは豚肉やアルコールを使ったメニューを出さないこと、メニューに豚肉由来の成分が入っていないか確認できるように成分表示することなどを前提に、イスラム教徒に対して友好的で使いやすい店舗であることをアピールするものです。ハラル認証の取得やムスリムフレンドリーなお店にすることで、イスラム系の訪日客を集客しましょう。



エキテンマガジン編集部

エキテンマガジン編集部です。集客・販促に役立つ記事から雑学・コラム記事まで幅広く投稿します。