日本政策金融公庫の融資審査を通過するために注意すべき「3つの諸支払い」

日本政策金融公庫の融資審査を通過するために注意すべき「3つの諸支払い」

日本政策金融公庫の融資審査

自営業者や個人事業主が開業のために融資を受けることを考えとき、必ず名前が挙がるのが日本政策金融公庫ですが,その日本政策金融公庫の役割は、銀行や信用金庫では融資の難しい中小企業や個人事業主に対して融資することを目的としている政府系金融機関です。

「銀行や信用金庫では融資が難しい」というと「赤字企業でも融資をしてくれる」と思いがちですが、公庫の融資審査が甘い、という意味ではありません。審査は通常の金融機関同様と考えて良いでしょう。

むしろ公庫の特色として、民間企業では規模が小さすぎて融資対象とならない融資希望金額が500万円以下の個人事業主や、創業したばかりで業績の見通しが立てずらいものの、将来成長する見込みのあるベンチャー企業などに融資をしています。国の政策金融機関として融資をしているわけですから、融資しても返済見込みの無いような企業に融資をすることができないのは、よく考えてみれば当然のことです。

本記事では、公庫の審査を受けるにあたり、注意しておきたい3か条をご紹介します。以下の3つの事項は融資審査時に必ずといっていいほど担当者からチェックを受ける項目です。ご参考にしてください。


税金の支払い状況

日本政策金融公庫は国の政策金融機関ですから、融資審査時に、国から支払い義務を課せられている税金の支払いを納付期日内に完了しているかどうか確認されます。法人税や事業税、消費税などが確認の対象です。税金を払っていない場合、融資審査に通ることはかなり難しいといえるでしょう。

税金の納付期限から遅延している場合は、なぜ遅延したのか、審査担当者に理由を説明できるように資料を用意しましょう。金額の大きい消費税は分納している方もいらっしゃるかもしれません。その場合、税務署に相談して分納にしてもらった経緯や月々の納付計画など、審査担当者にしっかりと説明することが大切です。


公共料金の支払い状況

公共料金の支払い状況も確認されると考えておきましょう。確認されるものは電気料金やガス代金、携帯電話や固定回線などの通信料金です。公共料金を払えていない場合、仮に融資をしたとしても、返済の可能性は低いと判断せざるを得ませんから、融資審査を通過することは難しくなります。

かといって、「領収書は無くした」とか「引き落としの通帳を忘れた」などと言って審査担当者に隠すことは避けるべきです。「この人は領収書や通帳も管理することができないのか」と、いたずらに審査担当者の心象を悪くするだけです。融資面談時には、通帳や領収書を見せて、「公共料金の支払い状況が良好である」旨をアピールしましょう。


他行からの借入金の返済状況

他行からの借入金がある場合、その返済状況についても審査時にチェックがあります。融資判断をするにあたって他行からの借り入れの返済状況を見ることで、融資申し込み人の金銭感覚を把握したり、キャッシュフローの状況を確認することが目的です。

ある金融機関から借り入れをしては、別の金融機関の借入金の返済に充てているような状況であったり、現預金の残高と収益状況から考えて、月々の支払額が過大である場合は、融資審査には通りずらいでしょう。

また、消費者金融から借り入れをしているような場合、「消費者金融から借りている=消費者金融から借り入れせざるを得ないほど資金繰りに窮している」と判断されますので、消費者金融からの借り入れはなるべく避けましょう。

また公庫の融資は法人・法人代表者一体として判断することが特徴です。法人企業の場合、代表者の借り入れ状況(住宅ローンなども含め)も確認されますので、あまり無理な借り入れは控えるようにしましょう。


まとめ

以上、日本政策金融公庫の融資審査を通過するために注意すべき「3つの支払い」状況について説明しました。よく「お金がないから金融機関に借りに行く」という方がいらっしゃいますが、金融機関としては「きっちりと返済してくれる(=なるべくお金をもっている、計画を立てて返済を管理できる能力がある)人に融資をしたい」と思う機関です。経営者として、先を見通した資金繰り対策を行っていくことが肝要です。

エキテンマガジン編集部

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