中国人の味覚と日本人の味覚の違い 中国人が好む味付けとは?

中国人の味覚と日本人の味覚の違い 中国人が好む味付けとは?

中国人と日本人の味覚に違いはあるか

昨今、日本を訪れる外国人観光客が格段に増加しています。日本のビザ発給要件の緩和や円安により、これからもますます増えることが予想される外国人観光客。
中でも、日本旅行に訪れる中国人の増加は著しいものがあります。そんな中国人観光客が日本旅行で楽しみにしていることの一つが、日本での食事です。
では実際に、中国人の味覚と日本人の味覚にはどんな違いがあり、どんな味付けの日本料理が中国人に好まれるのでしょうか?


日本人の味覚

日本人は世界でも稀に見る繊細な味覚を持つと言われています。
例えば、味付けは甘さ、辛さ、酸っぱさ、しょっぱさ、苦さという5つの味が基本となっていますが、日本にはそれに加えて“旨み”と呼ばれる出汁(だし)による味わいを大切にする食文化があります。

もちろん他の国の料理にもスープやブイヨンといった出汁に値するものはあるのですが、日本料理では特にそれが大切にされており、日本人の味覚に染みついています。そのため、日本人の味覚は基本的には薄味好み。煮物や鍋ものなど、素材の味を活かして出汁で炊き、醤油などで味を調えるといった料理が好まれる傾向にあります。


中国人の味覚

では、中国人の味覚はどのようなものでしょうか? 日本人が中華料理を食べると“味がしっかりしている”“油っぽい”という感想を持ちますよね? それがまさに中華料理の大きな特徴、中国人の味覚です。
日本人の味覚と比べて、中国人の味覚は濃厚なものが好み!ただ、中国はとても広い国なので、地域によっても、その味覚に大きな差があります。。少し細かいようですが、ここで中国人の地域別味覚の違いも述べておきます。


地域別に異なる中国人の味覚

中国には“四大菜”と呼ばれる料理の体系があり、この4つの料理が中華料理の基本となっているといわれています。日本で言うところの、江戸前や京風といった違いと同じです。
ただ、この4つ、時代や文献によって異なる場合がありますので、今回は主に日本に向かう観光客の多い、北京料理、上海料理、四川料理、広東料理の4つを取り上げたいと思います。

まずは中国の首都・北京の料理です。北京料理は、清代に北京が首都となって以降食べられてきた宮廷料理や、寒い地方ならではの薬味の効いた煮込み料理などがミックスされて生まれた料理です。見た目が華やかだったり、豪快だったりすること、そしてちょっぴりしょっぱい味付けが特徴だといわれています。

上海料理は、そんな北京とは対照的に比較的あっさりとした料理が多いという特徴を持っています。それは長江沿いにあり、魚介や米を常食としているから。砂糖と醤油と酒で煮込んだ煮魚など、日本の味覚に通じるところがあるのも、上海料理の特徴の一つです。

四川料理は、多くの日本人も知っている通り、まさに激辛が有名! しかも、トウガラシだけでなく、山椒の辛みも効かせたWパンチの辛さが四川料理最大の特徴。さらに四川は夏は暑く、冬は寒いという土地柄のせいか、料理にはスタミナを確保できる油をたっぷり使ったものもよく見かけます。

最後に、広東料理です。実は中国には“食は広州にあり”ということわざがあり、広東料理はアワビやふかひれといった高級食材をふんだんに使ったものが多いといわれています。味付けとしては、上海料理に近く、食材の味を活かすあっさりした味付けが特徴です。

これら4つの料理の中で、味の濃淡はあるものの、それぞれ共通しているのは、中国料理に欠かせないスパイスを使用するという点。シンプルな味付けであれども、香辛料で深みを出すのが、中華料理の、ひいては中国人に合う味覚の特徴なんですよ。


中国人が好む味付けの日本料理とは?

では、そんな味覚を持つ中国人が好む味付けの日本料理とは、どんなものなのでしょうか? まずは、味覚とは何も関係ないと思われるかもしれませんが、寿司、刺身、天ぷら、焼き鳥といった王道の日本料理です。これは、私たち日本人が中国と言ったら北京ダック! と思っているのと同じように、日本を代表する味覚です。だからこそ、中国人観光客が食べてみたいと思うのももっとも。

でも実はこれらの料理は、中国人にも食べやすいある特徴があるのです。それは、味の濃淡の調整を自分でできるということ。お醤油をつける寿司、刺身、塩を振ったり、天つゆにつけたりできる天ぷら、七味を振ったりタレをつけたりできる焼き鳥。どれも、自分で味の濃さを調整することができるので、中国人の味覚にもピッタリなんですよ。ただし、寿司、刺身は生魚ですので、拒否反応を示す方もいるかもしれません。

そしてもう一つ、中国人観光客に人気の日本料理が居酒屋メニューです。日本の家庭料理にも近い居酒屋メニューは、お酒に合わせるために比較的しっかりした味がついているので、中国人の味覚にも合うんですね。さらに、少しずつさまざまなものを頼めるという居酒屋スタイルが中国では珍しく、そこに新鮮味を感じる人も多いんだとか。

いかがでしたか? 中国人と日本人の味覚には大きな違いがあります。それは長い歴史の中で培われたものなので、変えるのはなかなか難しいものです。しかし、日本料理には実は中国の人の味覚にも合う料理がたくさんあります。ぜひこれを機に、改めて中国人の人が好みそうな料理を見つけてみてくださいね。



エキテンマガジン編集部

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