個人事業主の確定申告実態を調査。青色申告者と白色申告者の比較

個人事業主の確定申告実態を調査。青色申告者と白色申告者の比較

口コミサイト「エキテン」において個人事業主の確定申告に関する実態調査を行い、個人事業主として店舗を経営する2098店舗から回答を得ましたのでご紹介いたします。

調査結果のポイント

個人事業主の80%が青色申告を実施

青色申告と白色申告の割合について調査したところ、個人事業主の80%が青色申告を実施していることが分かりました。一方白色申告での申告予定者は13%となりました。白色申告の帳簿付義務化や青色申告への税制優遇施策を背景に、個人事業主の小規模店舗にも青色申告が浸透しているようです。

クラウド型会計ソフトの利用者は5%に留まる

確定申告書の作成をするにあたり、31%の個人事業主が弥生などのPCインストール型の会計ソフトを利用すると回答しました。逆に、近年「Fintech(フィンテック)」の一分野として注目されるクラウド会計ソフトを利用していると回答した店舗は意外にも5%に留まりました。

確定申告を税理士に依頼する個人事業主は売上1000万円を境に増加傾向

売上1000万円以上になると、確定申告において会計ソフトを利用する割合が低下し、税理士に依頼する割合が増加することが分かりました。売上額が増加するとさらにその傾向は強くなり、売上2000万円以上の個人事業主の66%が税理士に確定申告を依頼しているという結果になりました。

以下調査結果の詳細をご紹介します。


2016年の確定申告は96%の個人事業主が申告予定と回答

2016年の確定申告予定
96%の個人事業主が確定申告をする予定と回答しました。「申告しない」「分からない」はそれぞれ2%ずつという結果になりました。


青色申告の割合が8割、白色申告は1割強

青色申告と白色申告の割合
次に青色申告と白色申告の割合を調査しました。結果、80%の個人事業主が青色申告、13%が白色申告で申告するとの結果になりました。
会計ソフトの登場によって青色申告をするハードルが低下しており、また白色申告の帳簿付義務化や青色申告への税制優遇施策により、小規模店舗にも青色申告が浸透していることが判明しました。


青色申告よりも白色申告者の方が小規模な事業者多い

青色申告と白色申告の事業規模の違い
白色申告者は青色申告者と比較して小規模な事業者が多く、従事者1人が67%、2~3人が28%でした。合計すると、白色申告者の95%が3人以下の事業体ということになります。
青色申告者も、今回の調査対象が個人事業主のため、小規模な店舗が多いですが、それでも白色申告者よりは従事者が多いという予想通りの結果となりました。


開業後の経過年数は青色申告・白色申告とも大きな差はなし

青色申告と白色申告の開業年数の違い
開業後の経過年数は、白色申告者と青色申告者で極端な違いは見受けられませんでした。 比較的白色申告者は3年未満もしくは10年以上の事業者割合が多くなっています。

売上額は青色申告者より白色申告者の方が少ない傾向あり

青色申告と白色申告の売上の違い
白色申告者の方が青色申告者と比較して、売上は低い傾向にあり、売上300万未満が49%(青色申告者は26%)、300~500万が21%(青色申告者は17%)でした。


青色申告者の方が白色申告者よりも利益が出ている割合が多い

青色申告と白色申告の利益の違い
青色申告者は2期連続赤字の割合が21%と、白色申告者(32%)より少なく、一方2期連続黒字の割合は白色申告者が36%なのに対して、青色申告者は48%と、白色申告者よりも青色申告者の方が利益を出している割合が多いという結果となりました。


確定申告書の作成方法

確定申告書の作成方法
大きく3つの回答に分かれました。
1つはPCインストール型の会計ソフトを利用する方法(31%)、次に税理士(30%)や公認会計士(4%)等の外部の専門家に任せる方法、そしてソフト等は特に利用せず作成する方法(24%)です。意外にも近年「Fintech(フィンテック)」の一分野として注目されるクラウド型会計ソフトの利用者は5%に留まりました。その他、ごく一部ですが商工会議所や青色申告会に相談・依頼するという回答も見受けられました。


売上規模別 確定申告書の作成方法

売上規模別、確定申告書の作成方法
このグラフを見ると売上規模と確定申告書の作成方法との間に、少なからぬ相関関係を見出すことができるのではないでしょうか。売上が少ないほど、会計ソフトを特に利用しなかったり、PCインストール型の会計ソフトを利用して、確定申告書を作成する方が多いようです
そして売上が1000万円を超えると56%、2000万円を超えると66%の個人事業主が確定申告書の作成を税理士に依頼しているという実態も明らかになりました。


確定申告書の作成に要する時間

確定申告書の作成に要する時間
1週間以上要するとの回答が多かったのは、クラウド型会計ソフトを利用した場合で28%。逆にソフトを利用しない場合でも時間はそれほど要していませんでした。
手間を減らすためにソフトを使うという観点からすれば、この結果は一見矛盾して見えます。これは、ソフトを利用していない個人事業主店舗では、そもそもソフトを利用している店舗よりも売上が少なく、帳簿付等の「申告に必要な作業の絶対量」が少ないためと推測されます。



エキテンマガジン編集部

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