あなたのお店は大丈夫?ブラックバイトと呼ばれないための注意点

あなたのお店は大丈夫?ブラックバイトと呼ばれないための注意点

最近テレビや新聞でも「ブラックバイト」が取り上げられ注目を集めています。ブラックバイトとは、当人の意向に反してシフトを入れられ授業にも出られない、アルバイトなのに正社員並みのノルマや責任が課せられることによって本来の学生生活に支障が出てしまうアルバイトの意味です。ブラックバイトの事例としては、ミスをしたら多額の罰金を要求された、販売ノルマが達成できずに買い取りを要求された、やめたいと申し出たら違約金を請求された、店長から脅しや暴行を受けたなど、明らかに法令違反のものも報告されています。

ブラックバイトが増えてきた背景には、人件費を抑えるために労働力をアルバイトに頼る企業や店舗が増えてきたことにあるでしょう。アルバイト店長といわれるように、アルバイトにも正社員並の責任を要求する企業や店舗も増えているといいます。また学生側も授業料の値上がりや仕送りの減少など、学生生活を続けるためにアルバイトを続けなければならない事情が存在します。こうした事情が学生バイトに正社員並みの責任やノルマを要求するブラックバイトが増える温床となっているのです。


「ブラックバイト」と呼ばれることのダメージ

「あの店はブラックバイトだ」とレッテルを貼られた企業や店舗は大きなダメージを受けることになります。特にSNSを利用している学生の間では「ブラック」な情報は想像を超えたスピードで拡散します。そうなると新たに募集をしても人が集まらずに、現在勤めているアルバイトに無理なシフトを要求せざるを得なくなり、さらにブラックバイト化してしまう悪循環に陥りかねません。また、お店を運営するだけのアルバイトを確保できずに休業や閉店に追い込まれてしまった例もあるのです。

ブラックバイトが問題化してからは厚生労働省も積極的にアルバイトからの相談を受け付けており、相談のあった企業や店舗は労働基準監督署からの監督指導を受けることになります。また、アルバイトもユニオンを通じて交渉することが可能なため、最悪の場合、企業や店舗、経営者が訴えられる例も出てきています。そうなると社会的なダメージも大きく募集以外にも様々な悪影響をおよぼすことになり、致命的な結果につながりかねません。


ブラックバイトになっていないかチェックしてみよう

ブラックバイトであるかどうかの線引を曖昧に考えている経営者や店長もいます。経営者や店長が「ウチの店はブラックバイトじゃない」と思っていても学生は「ブラックバイト」だと思っているかもしれません。自分の店舗がブラックバイトになっていないかを確認するために、厚生労働省が「学生アルバイトの労働条件に関する自主点検表」を公開しているので参考にするとよいでしょう。その中から代表的なチェックポイントを紹介します。

  • 労働条件を記載した書面を交付しているか

    アルバイトを採用する際には賃金や労働時間などの労働条件を記載した書面を交付しなければなりません。

  • 賃金は毎月決まった日に全額を支払っているか

    アルバイトには毎月1回以上、決められた日に賃金の全額を支払わなければなりません。

  • 残業代や割増賃金を支払っているか

    規定外の労働時間に対しての残業代や午後10時から午前5時までの深夜労働に対しては割増賃金を支払わなければなりません。

  • 規律違反やミスを理由に罰金を課していないか

    遅刻などの規律違反や仕事上のミスに対して、就業規則にない罰金を課すことはできません。

  • アルバイトの意向を無視したシフトの決定をしていないか

    アルバイトの同意を得ることなく、一方的にシフトの決定や変更をすることはできません。特に試験やその準備期間については考慮する必要があります。


ブラックバイトと呼ばれないためにはシフト調整が重要

ブラックバイトと呼ばれないためには、シフトが上手く回るように工夫しながら賃金や待遇面も含めて検討することが大切です。

シフトを上手く回すためには、働ける曜日や時間帯の違うスタッフを採用するのが効果的といえるでしょう。例えば試験の時期は多くの大学が重なりますので、学生バイトだけではシフトの調整に不安が出てきます。そのため学生ばかりでなくフリーターや主婦・高齢者などの採用も検討しましょう。

また、希望者が少なくシフトのやりくりに苦労する曜日や時間帯については、時給をアップするなど賃金や待遇面を変えることで希望者を増やすことができるかもしれません。そして、アルバイトの急な休みなどに対応するために、少し余裕をもった人数を確保しておくことも大切です。

各人がシフトの変更に対してどれぐらいの柔軟性があるかを確認するためにも、働ける曜日や時間帯などについて常日頃からスタッフとコミュニケーションをとっておくことも重要です。試験前や試験中に安心して休むことができれば、ブラックバイトと呼ばれることはないでしょう。


アルバイトから安心して働けるといわれるために

ブラックバイトが問題視されるようになってから社会の目はとても厳しくなっています。特に学生からのネガティブな評価は、SNSを通じてあっという間に拡散してしまうものです。一度ブラックバイトと呼ばれてしまうと閉店や休業にもつながりかねず、そのダメージはとても大きなものになります。特に「試験なのに休めずに留年しそう」「無理やりシフトに入れられた」などシフト面に関する不満はブラックバイトにつながりやすいので、シフトを上手く回すことが重要です。前述のとおり、雇う側がバイトの年齢層や待遇面などでしっかりとした工夫を行い、バイト側に負荷を押し付けるようなことにはならないようにしたいものです。目先の人件費ばかりを意識してブラックバイトのレッテルを貼られたのでは元も子もありません。アルバイトから働きやすい、安心して働けるといわれるお店を目指しましょう。



エキテンマガジン編集部

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