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「写真は目的じゃなく手段なんだ」 お客様のニーズや願望を叶えるサービスを提供したい

浜田鷹史さん(女性専用フォトスタジオ「PARASTA」、フォトスタジオ「ChamCam」経営者)

東京・荒川区と台東区で2つのフォトスタジオを経営する浜田鷹史さん(33歳)。自身のカメラマンとしてのキャリアをはじめ、経営するスタジオの開業の経緯、経営上の方針や目指すべき方向性についてお話を伺いました。

 

世界を回り、実践で鍛えたカメラワーク

――まずは、浜田さんとカメラとの出会いについて教えてください。

ニュージーランドに留学していた高校時代から、趣味でフィルムのカメラを触っていました。でも、本格的にカメラにのめり込んだのは、バックパッカーをしていた頃ですね。

バックパッカーを始めたのは、「世界を見て回りたい」という想いからでした。まずは、船で韓国に渡って、その後、ロシア・ウラジオストクに移動して、モンゴル、北欧、東欧へ。そこから今度は南下してアフリカ大陸に渡って――みたいな。本当にゆっくりゆっくり、行き当たりばったりで世界を見て回りました。

――その旅のなかでカメラとの関係が深まったと?

きれいなものとかを見たら、「残しておきたい」「誰かに伝えたい」って思うんですよね。だから、独学でカメラの勉強をしながら、旅先で写真を撮りまくりました。

そして、めちゃくちゃカメラが好きになって、「こんなに好きなことを仕事にできたらいいな」って漠然と思うようになったんです。

浜田鷹史さん

――カメラが仕事になったのはどういういきさつで?

バックパッカーは22歳から25歳までやっていました。で、帰国後、「マジで仕事を探さなきゃ・・・」となるわけですよ(笑)。「カメラマンになりたい、でもダメだろう」と思っていたんですが、たまたま採用されて。26歳から大阪の出版関係の会社でカメラマンとして働き始めました。そこで約3年間、実践的に鍛えてもらいましたね。

ただ、ずっと、「東京で仕事がしたい」っていう気持ちがあって。だから、何の当てもなかったんですが、大阪の会社を辞めて、上京することを決意しました。

 

やりたい、そして、いける!と踏んで独立へ

――東京での仕事はうまくいきましたか?

はい。運よく六本木のスタジオに就職することができました。仕事内容は本当にもう、何でもやるというスタンスのところで。場所がらテレビ関係者も多く、芸能人も撮りましたし、グラビア撮影なんかも多かったですね。そして、約1年後に自分のフォトスタジオを立ち上げて独立しました。

――独立を思い立ったきっかけは?

六本木で働いているときに、「自分はもっとこうしたい」とかって提案したりもしたんですけど、なかなか実現しなくて。「じゃあもう、自分でやったほうが早いんじゃないか?!」って思い立って、独立しちゃいましたね(笑)。

浜田鷹史さん

――なるほど。そして、浜田さんのフォトスタジオがオープンしたわけですね?

そうですね。2015年の10月に女性専用フォトスタジオ「PARASTA(パラスタ)」をオープンしました。

 

100点満点の出足。波も経験し2店舗目も開業

――独立・開業にあたっての狙いなどについて教えていただけますか?

東京でフォトスタジオの所在を調べると、渋谷、青山、代官山とか、おしゃれな街が多いんです。つまり、そういうエリアは競合が多いわけですね。だから、ライバルが少ない地域にスタジオを構えようと考えて、東京の下町エリア・荒川区南千住にオープンすることを決めました。

でも、ライバルが少なくても、お客様や需要そのものも少ないようでは意味がない。そこで、「女性だけを専門に撮ります」というコンセプトを打ち出したんです。女性のカメラマンもいましたし、僕自身グラビア撮影で場数を踏んできたので、女性をきれいに撮ることには自信があったんです。これはもう本当に、よそにはないPARASTAの強みですね。

浜田鷹史さん

――その狙いはうまくいきましたか?

実際、女性のニーズってすごく幅広いんです。マタニティフォトとか、タレントさんや飲食で働く方の宣材写真、お見合い写真、女性議員さんの選挙用のポスター写真とか。

だから、見込み通りの需要がありましたね。開業後の出足はめちゃくちゃ良くて、100点満点と言えるものでした。

でも、繁忙期や閑散期といった波もあって。資金力はあまりなかったので、経営していくうえでは、もちろん厳しい時期もありました。

――そんな波や厳しい時期を乗り越えて、そして、2店舗目の開業に至るわけですよね?

そうですね。PARASTA開業から2年後の2017年10月、東京・台東区にフォトスタジオ「ChamCam(チャムカム)」をオープンしました。ChamCamはPARASTAとはまったく違う、実験的でチャレンジングなスタジオです。

――実験的なチャレンジとはどういったものなんですか?

ChamCamではターゲットを絞らず、間口を広げてやっていきたいなと考えました。スタジオをイベントスペースとして貸し出したりもしていますし、地域がら個人事業主や中小企業も多いので、そういった方々のプロモーション提案などにも力を入れています。

 

写真は目的ではなく、ひとつの手段

浜田鷹史さん

実は最近、両店舗とも動画や映像制作、プロモーション提案、コンサルティングにも力を入れているんですよ。

――それはどうしてなんですか?

スタジオをご利用いただく際の入り口は、「写真を撮って欲しい」といったことだけど、「撮って、『はい、できました』」では終わりたくない。もっと付加価値を提供したいんです。例えば広告用の写真を撮るにしても、実際に広告効果につながるものを提供したいし、すべきだと思うんです。あるいは、写真ではなく動画や映像のほうが効果的な場合だってあると思うんです。

浜田鷹史さん

あと、女性の場合、なんで写真を撮るのかというと、例えばお見合い写真であれば、結婚相手を見つけたいからなんですよね。つまり、いい写真を撮っても結婚相手が見つからなければ意味がないじゃないですか。であれば、写真だけじゃなくて、きれいになるための作法とか、デートの仕方とかをトータルで提案したいんです。

――写真だけでなく、より効果的で付加価値のある提案につなげたいということですね。

はい。そのためには、オプションとして提案できるものをいろいろと揃えておきたいんです。動画や映像、プロモーション提案やコンサルティングもそのひとつです。変な話、メディア運営をサポートしたり、化粧品を販売したりするのもありだと思うんですよね。

浜田鷹史さん

――これからの展開に要注目ですね!では、最後に今後の方針や目指すべき方向性について教えてください。

写真は目的ではなくて、ひとつの手段なんだと思うんです。だから、写真を撮るだけでは終わらずに、お客様の本質的なニーズや願望を叶えてあげられる、そんなフォトスタジオにしていきたいと考えています。

僕のスタジオで働いてくれているスタッフは、それぞれがやりたいことを強く持って頑張ってくれています。スタッフが働きやすい環境を作りながら、いまイメージしていることを実現していきたいですね。

 


取材後記

取材後、ご無理を言ってChamcamさんに撮影していただきました。やっぱりプロの仕事は、違いますね!

取材後記
byエキテンマガジン編集部/おかもん

 

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